君への唄

声は突然消えた。





深い闇がインクをこぼしたように一気に広がった。
痛いくらいの静寂が、全てを飲み込もうと僕にまとわり着いているのが分かる。


4年後…全てが始まり全てが終わる。

君を忘れてはいけない。
もう一度、もう一度会えたら君の大好きなあの歌を唄ってあげよう。
それまで待っていておくれ。

愛しい君よ。