3度目の恋も君を好きになる。

「そーか!そーか!ありがとな!」

「うん!!」

あたしのお父さんは消防署で働いていた。
忙しくてなかなか帰ってこれないお父さんの変わりに、あたしがお母さんと一緒にお父さんに署まで会いに行っていた。

当時、7歳だったあたしには、同い年の遊び相手がいた。

それが彼、山崎 朝登 君だ。

彼のお父さんも消防署で働いていて、
私のお父さんの後輩だった。
奥さんも消防署で事務職をしていた。