思い出の花束 ~ to a favorite person ~





コロコロ変わる記憶の中

いつの間にか中学の頃の記憶になっていた




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中学3年の卒業式の前日に

私は''クラスメイト男子,,に呼び出された。

イジメかな?と思いながらも

指定された場所に行きそこに、

名前も知らない男子が''1人,,で立っていた。


(なんだ、イジメじゃないんだ)


とホッとしながら、彼に向かった。



意外なことに、彼は

前髪も胸したまで伸ばした黒髪の地味で

暗い、無口な私を、

『好きだ』と言った。

正直に私は


『名前も知らない人に
好きと言われても困る』


と、言い。立ち去ろうとした。

それなのに、その男子は引き下がらず


『じゃあ友達からでも!!』


と、私の腕を掴んだ。


『いたっ...!』



力の差はわかってるつもりだった。

だけど、その想像を超える力と

握り潰されるような鋭い痛み。

爪がくい込み、血が滲み出ていた。

それでも離さないと言わんばかりに

力をもっと強くして引き寄せられた

長い前髪を掻きあげられて。

(キスされる...!!)

その男の顔が近づきそうになった時

『斉藤くーん?』

と、後ろから甘ったるい女の声がした。

その声に反応して、''斉藤,,と言われた男は

素早く私から離れて、突き飛ばした。

転んだ私を無視して斉藤は何処かへ行った。