「これで今日の特訓は終わりだ。せっかく頭に叩き込んだんだから、逃がすなよ。



逃がした時には……」



ギロっとこんな真夜中に怖い目をしてきた。



ひえーーっ!



「わ、分かってます!分かってます‼」



とは言ったものの、今日いっぱい教えてもらったからごちゃごちゃになってるよ。



壁に掛けられた時計を見ると、すでに午前1時を過ぎている。



いつの間にこんな時間が経ってたんだ。



復習は明日でいっか。もう特訓でヘトヘトになってるし……。



あたしは自分の部屋に足を向けようとした。