「でも、たまたまかもしれねぇけど……牛乳から生クリームに変える発想や、沸騰させるなって言った後にまた同じことができる勢いは俺にはないものだから



……すげぇなって……思った」



「本当に?」



あたしはその言葉を聞いて、すぐに顔を上げた。



だってこれって、褒めてくれてるってことだよね?



あたしはキッチンのカウンターから顔を出して聞いた。



「あぁ、だからさ俺と交換条件。



俺は未桜が人間界に戻るまでの間、何があっても守るって約束する。



だからあんたはケーキコンクールで俺のアシスタントとして入れ」




え……あたしが翔斗のアシスタントに?



ってことはあたしもケーキコンクールに出場するってこと?