時間が刻々と過ぎて行く中、あたしは翔斗にOKが出るまでそれから2回作り直した。



「よし、完璧だ」



翔斗は1口スプーンですくって味見をするととうとうOKを出してくれた。



「やったー!」



あたしは流れてきた汗を服の袖で拭った。



翔斗に完璧だって言ってもらえたのが心の底からうれしい。



初めて特訓頑張ってよかったって思えた。



「喜んでる暇ないぞ。今度はデコレーションに使う絞り出し用のクリームだ」



「はいっ!」



あたしは砂糖をさっきよりも少なめにして絞り出し用のクリームを作り始めた。