チョコレートプリンス*きみだけをずっと*




「だったら何だよ。何かあったら俺を頼れって言っただろ」



後ろからあたしを追ってくる翔斗。



「本当に!大丈夫だから。ほら、翔斗も部屋に戻って明日のケーキ考えて!ねっ?」



「…………。」



納得がいかないという顔をされた。



だけど、これはあたしだって曲げられないこと。



結局翔斗はあたしが言わないことを悟ったのか「分かったよ」と言って自室に入っていった。



認めてしまったあたしの恋。



ずいぶん前に失恋してから久しぶりの恋だから、これが恋だって全然気づかなかった。



今、言えなくてごめんね。



でもあたしは翔斗のことが好き。