あたしも慌てて頭をぺこっと下げて、「失礼します」と言って学園長室に入った。



「翔斗、やっと来ましたね。まったくセレモニーに来ないわ、堂々と遅刻して向こうの世界の女の子を連れてくるわ、いったいどうしたんだね?」



セレモニーに余裕をもって来たんじゃないのかいと翔斗さんに尋ねている学園長。



「その件でご相談が……」



学園長はあたしの頭の中で白髪混じりの背が低めの変わったスーツを着たおじさんと考えてたのとはかなりかけ離れていた。



なんていうかお父さんと同じくらいの年に見える。



あれ?なんだかどこかで会ったことある人に似てるような?



「あ……ケーキ屋の店長さん!」



に、似てる!