次の日から昨日起きたことはあの人がどこかであたしに魔法をかけていると考えた翔斗は寮を出る前に



あたしが魔法をかけられるのを防ぐための覆いの魔法をかけてくれた。



翔斗の魔法のおかげで、試合中に何かされることもなく2回戦、準決勝と勝ち上がることができた。



残すは決勝戦。



あと1つで優勝のところまで来た。



相手は一番年数を重ねてきた3年生と当たるのだと勝手にどこかで思ってた。



だけど、それは違った。



決勝戦の相手は……あたしも翔斗もよく知ってる人。



尚くんだった。



周りでは「学園史上初の1年対決だ~!」なんてはやし立ててるけど、戦うあたしたちにとっては微妙な気持ちだ。



ましてやあたしは特訓してもらった人なのに。