1日目の試合が終わると、あたしと翔斗は部屋に戻ってきた。



「明日のテーマは“親友”か友達よりも親しいってことだからその区別も表現できたらいいよね」



翔斗に向かって言いながら、とりあえず着替えていこうと思って自室に行こうと思ったら手首をグイっと引っ張られた。



そのままソファに翔斗と向き合う形で座らされた。



「今はそんなのどうだっていいから。今日のこと全部話してみろ」



真剣な表情で見つめてくる翔斗。



でもどこか不安そうな表情が見え隠れしているようにも見える。



「大丈夫だよ、一瞬だけだったし。



確信だってどこにもないから、まだ「交換条件しただろ、守るって。どんなことでもいいから俺には全部話せ」」



意地でも話さないならと言うと翔斗は杖を取り出した。