こわい、こわい。
手がブルブルと震えている。
ううん、手だけじゃない、体もだ。
心臓も嫌なほど速くなってる。
もしかしてこれがさっきの……
『峯岸未桜、お前のここでの楽しい生活もこれまでだ。
俺は絶対に翔斗をつぶす』
てことなの?
きっとどこかであたしたちのこと……見てる。
「どうしたんだ?」「何が起きたんだ?」と周りの人の声が耳に入ってくる。
完成直前まで来てこんなことするなんて、いくら訳を話したって翔斗は絶対怒るよね。
あたしは目を背けて、翔斗から怒られるのを耐えようとした。
だけど、降ってきた彼の言葉は予想外のものだった。

