「……俺はそう思ってる。違うか?



勝ち上がっても、俺だけの勝利じゃない。



それは未桜と俺の勝利だ。



……拒否なんてさせない、俺と一緒に戦え」



そんな風に思ってくれてたんだ……。



卑屈になって洗い物とか言ってた自分がバカみたいだ。翔斗には絶対に言えない。



うれしいな。あたしも参加していいんだ。



「分かった、あたしも一緒に戦う。



どんな力になれるかは分からないけれど、翔斗と一緒に勝ちたい!」



「あぁ」



翔斗はあたしの答えを聞いて、優しい表情をしながら頭をポンポンとしてくれた。



そして「一時間やるから考えてこい」と彼は言ったんだ。