「やっぱりあたしは「未桜はただ初めて実習で自由にやっていた時のように、
思いついたまま自由にしてくればいい」」
……断ろうとしたのに、押し切られてしまった。
それはなんだかあたしが言ってくるのを待ってたみたいだ。
迷いのないまっすぐな目。この目を逸らすことなんて絶対にできない。
「それで仮に負けたって、俺は絶対に未桜のせいにしたりしない。
俺がそれがいいって思ったんだから、俺のせいにだってなる。
だから、俺に全部を頼るな。未桜も思ったことは何でもぶつけてこい。
アシスタントだって参加者の1人だ」
アシスタントだって参加者の1人……。
頭の中でその言葉だけが何度も繰り返された。