翔斗なら1人で何でもできそうとは思っていたけど、ここまで完璧なら本当にあたしの出番なんてコンクールに1回も出てくることはなさそうだ。



洗い物とかやって迷惑かけないようにしよう。



「そしたらこれで行こう!時間まで練習すれば「だめだ。このままでは作らない」」



「え……?でも時間が」



「最初から構図を練ってもこのまま行くことは考えてなかった。



これは俺の案だ。



未桜は家族と言うのをよく考えてから、俺のこの構図を今度はよく見て感じたことを言ってみろ」



「でもあたしの案なんて……」



取り入れてもらえるほどの案は考えられるわけない。



自分の取り入れて負けたら……そう思ったら何にも頭に浮かんでこない気がする。



時間も限られてるのに。



あたしは翔斗の案の通りにやってほしいと言おうと決めて口にしようとした。