「うぅー!全然引っ掛け問題じゃなかった…」



なんだこれ…!罵声も2倍なんて聞いてないよ!



いつもグサグサあたしに刺さってくる言葉は今日は2倍だって考えたら震え上がりそうだ。



「…基本も分かってないヤツにひっかけなんて出すわけねぇだろ」



「先が思いやられるな」



「だったら、翔斗もケーキコンクールに分身といっしょ「「口を動かしてる暇があるなら、チョコレートを早く刻め」」



「はいぃー!」



もうやだよ。こんないつもより過酷な状態で特訓なんて。



その後も制限時間が過ぎるまであたしは2人の翔斗からの特訓を受けた。



そして今回の魔法学でも分身で完成度の高いクレープを作り、制限時間を大幅に上回って作り上げた翔斗はアレット先生からクラスに一人しか出ないトレビアンをもらっていた。