「なるほどね。これじゃあ本当に寝落ちした感じね」 あたしはコクンコクンと頷く。 その話を聞いていたルイくんはハッと何かを思い出して 「なんか話が普通に自然消滅しそうだったけどさ、 なんで未桜ちゃんが翔斗の特訓受ける必要なんかあるんだよ? 未桜ちゃんは向こうのパティスリーのお客さんなんだろ?」 ルイくんの言葉に翔斗はフッと小さく笑うと、ようやく立ち上がった。 「……俺が選んだから」 そして翔斗はあたしの方を見た。