チョコレートプリンス*きみだけをずっと*




「なるほどね。これじゃあ本当に寝落ちした感じね」



あたしはコクンコクンと頷く。



その話を聞いていたルイくんはハッと何かを思い出して



「なんか話が普通に自然消滅しそうだったけどさ、



なんで未桜ちゃんが翔斗の特訓受ける必要なんかあるんだよ?



未桜ちゃんは向こうのパティスリーのお客さんなんだろ?」



ルイくんの言葉に翔斗はフッと小さく笑うと、ようやく立ち上がった。



「……俺が選んだから」



そして翔斗はあたしの方を見た。