「は?何、ぐだぐた言ってんだよ」
お前ら考えすぎだろと寝起きで機嫌が悪いのかいつもより声が低い。
「だっ、だって普通二人でキッチンで一緒に寝るかよ?」
「俺はもう少し翔斗は健全だと思ってんたんだけどね」
「…………」
そんな中で、苺子ちゃんはあたしのことを心配してくれた。
「未桜ちゃん、大丈夫?何にも翔斗にされてない?」
「うん。何ともないよ?夜遅くまで特訓してたらそのまま寝ちゃっただけだから」
「そーなの?」
あたしの言葉を見てキッチンを見渡した苺子ちゃん。
キッチンは流し台にはあたしの失敗したメレンゲの入ったボウルがいっぱい。
調理台には材料や道具があちらこちらに散乱していて……。

