「月丘先生。また来ます。」


さっき、先生に見せた本当の自分じゃなくて、いつもの自分で別れを告げた。


「またおいで。」


それでも、優しく微笑んでくれるから。





「しっかし…イケメンだったな…」


「鈴が思ってたよりもずっと良い男だったよ~」


「確かに。イケメンだったね!」


静かな廊下に、私たちの声が響き渡る。