――『可愛いわね。』 人間に元は飼われてた犬なんだ。 ――『お利口さんな犬なのね。』 人間に褒められる事が好きだったんだ。 ――『お世話めんどくさい。要らない。』 人間に捨てられたんだ。 愛情を注いでもらえて嬉しかった、飼い主が大好きだった。 もっと、撫でてほしかった。 可愛がってもらえたのはほんの一瞬で、自身が大きくなるにつれて愛情も薄くなっていった。 自分を見てくれなかった。悲しい。 悲しい、悲しい、憎い、人間が。