気持ち良くて眩しい朝日。
何だかが最近あの嫌な夢を見ないなぁ。

お布団には、私しか寝ていなかった。

階下から良い香りがする。

白から頂いた着物を着て、身なりを整えた私は、下に降りてみる事にした。



「誰?!」



居間には、可愛らしい小鬼くんが二人座っていた。

赤鬼と青鬼で服と目が色違いだから区別がつく。


「「僕たち、青鬼と赤鬼と申します!」」


愛嬌のある笑顔で挨拶をしてくれる礼儀正しい小鬼くんたちのお話によれば、


白の家に住んでいるわけではないそうだ。

彼たちが住んでいるのは水湖様の屋敷だそうで、白は自分以外の者を家に上がらせるのを嫌がるらしい。

住むなんてもっての他だとか。

せめて、忙しい白にご飯を作るだけでもと交渉したら承諾したらしい。


「赤鬼くんと青鬼くんは白が好きなんだね。」


「「うんっ!!」」


やっぱり可愛らしい妖怪といると和むなぁ~。



「でもさ、白様がここに住まわせてくれるなんて一体雪ちゃんはどんな強い術を使ったの?」



青鬼くんがくりくりなお目めで聞いた。

(術って…、)

何か私、勝手に白よりも強い人みたく思われてるんだけど。