神恋~水神様に恋をした~



「黒狐、術でモノにするとは、行き過ぎた愛が遂に独占欲を壊したか。」


この言葉から考えて、黒狐が私をどう思っていたのかをずっと前から知ってた感じだ。


「雪を汚すなど、許せないな。」


冷淡な口調に冷酷な瞳は黒狐を睨み付ける。

黒狐に術をかけられているせいで、二人の会話はどこか遠くで聞こえているようだった。