いっそのこと、術でもかけようか。術をかけて俺の命令にだけ従う可愛いお人形にしちゃおうかって。 だから雪ちゃん。 俺だけの可愛いお人形になって?」 妖艶に微笑んだ黒狐は私の頬を撫でる。 瞬間に電流が走ったような痛みを感じた私は、体が自由に動かせない事に気が付いた。 動けと頭の中で命令しても体が言うことを聞いてくれない。