闇の者になってしまった自分は妖怪や美味な人間を好んで食すようになったんだ。 それが闇の者の食料だからね。 美味しい血が流れる水谷家の者を、昔からずっと数年に1度食してきた。 いつしかそれは、呪いとなり俺自身も水谷家の者を食していないとダメな体になってしまった。 彼らは俺を恐怖する目で見ていた。 怯えていた、震えていた。 そして、ある時目にしたのは水谷家の者の中でも最も美味しい血が流れる女の子。 それが雪ちゃん。君だよ。