その途端に、足を滑らせて落ちた君は、何とか俺の術で怪我をするのを回避出来た。 だけど、あんな高い所から幼い子が落ちれば気を失うのは確かな事。 俺が術すらも使えない低級な妖怪だったら、雪ちゃんは大きな怪我をしていたはずだね。 俺がいると、雪ちゃんが危険な目に合う。 でも離れるのは嫌だった。 だって俺は雪ちゃんが好きだから。 傍であの笑顔を見れるだけでもこんな嬉しいのに。 そんなに好きならと、