大きく深呼吸をした黒狐は、ポツポツと私との過去を話し出した。 「君を1度危険な目に合わせてしまったことがある。 早く早くと腕を引っ張られてたどり着いた所は白が君のために良く居たあの湖がある森の中。 その湖を越えたもっともっと深い 木々が入りくんだ場所。 あのキラキラな笑顔で木に登った君は、知らない間にてっぺんまで登り詰めててさ。