庭にいる者も、屋敷の外回りにいる妖怪も皆倒れている。 「来る。」 白の一言で、いきなり大きな雷が鳴った。 窓に佇むのは、ひどい毒気を放ついつしかの不気味な笑みを浮かべる者。 その者の腕には、誰かが掴まれていた。 「この瞬間をずっと夢に見てきたよ。何日も待たせてごめんね?雪ちゃん。」