いじめられてたわけじゃ無さそうだし、恋をしていた感じでもない。 手首と足だけに付いた傷。 何でそこだけ傷が付いてるのか。 (……鎖…?) 一瞬、鎖のような物が頭に浮かんだ。 この感覚はもう少しで柊さんの記憶を覗けそうな感覚。 「その傷は、鎖に繋がれていた痕ですか?」 「わ、分かるのですか?!」