「あれ?どうしたんですか?その傷。」 私の近くに居た小さな羽のある女の人が気になった。 その人の手首には傷があった。 よく見れば足にも同じような傷が。 聞いてはいけない事だったのかも知れないけれど、退屈なこの時間に何か変化を求めている自分が居た。 ボーッとしているより、誰かの話を聞いていた方がよっぽど楽しい。