戻った私はすぐに湖に目を移す。 イメージ通り、伝わってきたのはこの湖だ。 躊躇いもなく私は湖に入り込んだ。 温かくて気持ちの良い温水。 銅鏡は逆に水との相性が良過ぎると言っていた。 もしかしたら、相性が良すぎて水と同化しているのかも知れない。 湖に隅々まで手を入れて銅鏡を探す。 真ん中近くまで来たとき、何かに足がつっかえた。 鉄のような冷たい何か。 少し重いけれど、その何かを持ち上げてみる。 (銅鏡、だ…)