近くを通る妖怪に銅鏡の事を尋ねてみても、良い情報は無く。 時間だけが過ぎていく。 「撫子さん、銅鏡と相性の良いものって何だか分かりますか?」 「水じゃ。水は写すものとも言われる。同じ類いの銅鏡とは逆に相性が良すぎるのじゃ。」 (逆に相性が良すぎる…?) どういう意味なんだろう。 急に入り込んできたイメージは大きな湖。 湯気のようなものが立ち込める。 (ここって、撫子さんの…?) 「撫子さん、戻りましょう。」