「 付き合いたい=両思い。…で分かった?」
そこまで丁寧に言われなくても、もう分かった。
ダメだっ……
叫ばずにいられない!
「 ホントにぃぃっーーー!!?? 」
「 うん、本当。 嘘じゃない 」
首を縦に動かし微笑む石崎君にびっくりして
開いた口が塞がらなかった。
嘘だ、 信じられない!
あの……石崎君が?!
「 今まであんな告白してきたの君だけだったからさ。
面白い子だなぁ、なんて思ってたら好きになってた。
君は? 俺のどこが好き? 」
嬉しすぎるっ 。
叶わぬ恋だと思ってたのに叶うなんて!
奇跡だ___
「 私は全部好き! 」
「…そう。 それは嬉しいなぁ 」
わずかに眉間にしわを寄せつつも喜んだ石崎くんに疑問に感じた。
「 じゃあ、呼び方は瑠璃でいい?
俺のことは蒼矢って呼んでくれて構わないから。」
「 分かった、蒼矢ッ。 」
下の名前で呼ぶのが恥ずかしくて、思わず視線を地面に下ろした。
蒼矢はそんな私を満面の笑みで見つめた。