「瑠璃っ。」
あらっ、匂いまでいい匂い〜。
「 瑠璃っ!」
「 ん?暁どうし………ぬわぁー!!!」
暁の焦ったような声に反応し目を開けると、
私のことを不審そうに見下ろしている石崎君の顔が目の前にあった。
急激な刺激に思わず後ろに大きくのけ反った。
「 ………大丈夫??」
「 はぅっッ____。」
今、私は夢を見てるのだろうか…?
私のために手を差し出す石崎君が目の前にいるなんてっ!
理性が、じわじわと自分の中から無くなっていく気がする。
「お〜〜い。」
顔の前で手を振る石崎君はなんともカッコよく、
私の興奮度はすでに限界を超えていた。
「 なんかごめんね。 この子ちょっとびっくりしすぎてるみたい。」
「 あ、そう?」
暁に回収されながら、首を傾げ友達と顔を見合わせる石崎君を見て叫んだ。
「 石崎君ーー大好きです!!」
この、人生最大の大馬鹿告白はのちにこの学校の歴史に残るのだった。