でも視線を感じるから、少なからず私のせいなのかな。 そのまま北野と黒板に書いてあった場所にバックを下ろして座る。 春馬がまだ来ていない前の人の席に座った。 すると、ある女の子が近づいてきた。 「そこ、北野桜の席だよ。」 顔をあげて見上げると、それを言ったのは川崎さんだった。 去年も同じクラスだったな。 川崎は春馬に、「おはよー。また同じクラスだね。」と挨拶している。 言わなきゃ。 いつのまにかクラスはシーンと静まっていた。