春風が吹くなか、僕は君を見つけた。



「いや、別にいいんだけど、その前髪勉強の邪魔そうだし。あと、今まで北野をバカにしてきたやつをギャフンと言わせたい。」



イタズラな笑顔を浮かべている。




そんな笑顔を見て私も笑顔になる。




笑いあってると、風が吹いた。



桜の花びらが舞い散る。



「わぁ.....きれい」



一面がピンク色になる。




「ほんとだ。俺、桜好きなんだ。」




違う。違うのに。