春風が吹くなか、僕は君を見つけた。






「え....まじで!?」



春馬は私を抱き締めた。



「はぁー....俺まじで嫌われたと思った.....」




耳元で聞こえる春馬の声。



春馬の体温に包まれて、今、私はすごく幸せ者だ。




「北野......」



視線と視線がぶつかる。



そして私たちはキスをした。




キスは甘いなんて言うけれど、






初めてのキスは涙の味がした。