『新城は来てすらいねぇし....』



とため息をついて、まだ続きそうだった熊野の説教も終わった。




問題児だらけかここはとぶつぶついっている熊野に、「俺は違う」と言いそうになったけど、やめておいた。



その日から新城は来ないか遅刻かサボりかで、たまに出る授業も寝ている。



今日もいつもと同じく遅刻らしかった。



とその時、ガラッと教室のドアが開いた。



「お前、まともにきたらどうだ。」



新城だ。




新城はつけていたイヤホンを片方外して、なんかいったかとでも言いそうに顔を傾けた。