春風が吹くなか、僕は君を見つけた。



信じたいという想いが涙になる。



バカだなぁ私って。



涙が止まらない。



「あーもう。泣くなよ。」



春馬が私の涙を拭く。



振り払わなきゃいけないのに、嬉しくて振り払えない。




「北野になにがあったかはわからないけど、これだけは言える。俺、確かに最初は賭けしてた。でも賭けとか関係なく本当に北野が好きになった。」



そう言うと私のメガネを取って私にかけた。