「私の姿。見たでしょ?」 私はメガネを外し、前髪を分けた。 「うん。見た。」 春馬はにこにこと笑っている。 「じゃあどうして、誰にも言わないの?」 私の叫びが誰もいない教室に響く。 「好きだから。」 「......っ」 息が止まる。 「北野がばれたくないから、隠してるんだろ?きっと理由があると思って誰にも言わなかった。」