「ふぅ.....」 嫌なことを思い出した。 変な汗が背中を伝う。 いつの間にか家についていた。 ドアを開けて、家に入る。 誰もいない家。 親は共働きでほとんど家にいない。 私が起きる前に家を出ていって寝たあとに帰ってくる。 だから私のこんな姿なんて知らない。 メガネを外し、前髪をピンでとめる。 誰の知らない私の素顔。