春風が吹くなか、僕は君を見つけた。




部室のドアノブに手をかけた瞬間。




「あー。そういえばさーお前北野さんと付き合ってるんだろ?」




ドアノブにかけていた手が止まった。



また私の話題だ。




「そーだよ。まー顔がいいからな。」



その言葉に、胸が痛む。



『あの子顔だけはいいから。』