「今頃田口くんに告白しにいってるんでしょ?」
「どうせオッケーするでしょ。あの子顔だけはいいから。」
「うわひっどー。でもそうだよね。かわいいっていいわー。」
「どうせうちらのことバカにしてるんだよ。私よりも醜いわねって。」
足が震えた。
私はそんな風になんて思ったことはない。
なのに、そんな風に思われてたなんて。
違うと叫びたかった。
でも結局今の関係を壊すことが怖くて。
私は気づかないことを選んだ。
『ごめん!お母さんにお使い頼まれちゃって!先帰ってるね!』
LINE をして走って逃げる。
みんなから。現実から。


