中学生の時。 今みたいなメガネや厚ぼったい前髪もなくて、普通の女の子だった。 いや、少し普通じゃなかったかな。 自分で言うのはあれだけど、私は昔から、かわいいかわいいと育てられ、告白されることも多かった。 暗い性格でもなく、友達も普通にいた。 そして普通の女の子のように恋もしていた。 サッカー部のエース、田口くん。 私は思いきって告白した。 答えはオッケー。 私は舞い上がる気持ちで友達が待つ教室に向かった。 教室に入ろうとしたとき、足が止まった。 話題が私のことだったから。