春風が吹くなか、僕は君を見つけた。



メガネがずれて、前髪も乱れている。



きっとじゃまだよな。



そう思った俺は、北野のメガネを外し、前髪を分けた。



それが間違いだったのか。



「え......?」



目の前にいた北野は、俺が入学式で見たあの美少女だった─────