春風が吹くなか、僕は君を見つけた。




なんて考えているけど、やっぱり思い出すのは春馬のことで。



春馬は、あの時の人たちとは違う。



どこかでそう確信していた。



でもそれは違った。




あの人も私をもてあそんで、裏では笑って。




嫌な記憶が頭を駆け巡った。



もう考えるのはやめよう。




私は思考を停止して、眠りについた。