春風が吹くなか、僕は君を見つけた。




私は歩き始める新城君のあとに続く。







「わざわざありがとうございました」




「いえいえ」



結局家まで新城君に送ってもらった。




「なんかあったら、また頼ってよ。」




「はい。」




本当に今日は新城君に迷惑をかけまくった。



新城君と帰っているときは春馬のことを忘れていた。




「頼ってよ。」




その言葉には裏がないような気がして。



こんな見た目でもそんなことを言ってくれるのは、いい人なのかな。