春風が吹くなか、僕は君を見つけた。



流れる涙もそのままに、走り続けた。




この思いも置き去れればいいのに。




私ってバカだなぁ。




嘘の態度に恋してたなんて。




「はぁ、はぁ」




普段運動しない私はすぐに立ち止まってしまった。



その時腕を捕まれた。





振り向くと、そこに立っていたのは、



「新城君」



新城君だった。