春風が吹くなか、僕は君を見つけた。



「ふぅ.....」



鍵を閉め終わり、教室に鞄を取って帰ろうとしたとき。




教室から話声が聞こえた。



なぜか私はドアの影に隠れた。



嫌な予感がした。



でもここから足が動かない。



ここだけ重力が重くなったように、体が重い。



片方は春馬でもう片方は、春馬の友達みたいだった。



私の耳は二人の会話をクリアに聞き取ってしまって。




「お前、なんか北野とめっちゃ仲良くない?」