春風が吹くなか、僕は君を見つけた。



桜side



変な質問をしてから急に黙って本を読み出した春馬。



そんな読書姿も様になる。



.....ってなに考えてるんだろう。



最初本を読んでいるときはビックリした。



この人本読むんだ...って。



今日はまた新しい本を読んでいるみたいだった。



いつもと違ってその本の作者には見覚えがあった。




「あ、その人って。」



思わずそう言うと、春馬は難しそうな顔をしていたのに、こっちを向いてパァ...っと笑顔になった。