春風が吹くなか、僕は君を見つけた。



そして、あちゃーっと額に手の甲を当てた。




なんかムカつく。



「気づいてないんだ。...俺、人を見る目あるんだよね。この人こうなんだろうなーとか。
だからあんまり瀬戸くんのこと知らないけど、わかった。」




視線感じたし。と付け加えてまた黙った。




俺の反応を待っているみたいに。



やっぱりムカつく。



言い返したくなった。




「お前今まで北野と関わり無かったじゃん。なのに好きとかどうなの?」




「さっきも言ったけど、俺見る目あるわけ。北野サンすごくいい人だなって思った。」