春風が吹くなか、僕は君を見つけた。




何て言った今。



好き?



こんないつもいなくて北野のことなんかなにも知らないやつが。




今だってなに考えてるかわからないやつが。




「なんでわざわざ俺に言ったの。」



「だって....瀬戸くんって北野サン好きでしょ?」



さっきとなんら変わらない顔でそんなこととを言ってのけた。




「は?俺が、北野を?」



俺がそう言うと、新城は一瞬ポカンと固まった。